肘の回旋で激痛が走る理由とは?上橈尺関節の損傷リスクと最新リハビリ
肘の回旋で激痛が走る理由とは?上橈尺関節の損傷リスクと最新リハビリについての疑問解決ガイドをお届けします。
ネット上の医療相談窓口やSNSのコミュニティでは、「テニス肘と言われて湿布を貼り続けているが、半年経ってもドアノブを回す激痛が消えない」「肘の曲げ伸ばしは平気なのに、パソコンのキーボードを打つ姿勢がつらい」といった切実な声が後を絶ちません。
大手総合病院のリハビリテーション科に勤務する専門理学療法士への取材によると、長期間にわたり肘の回旋時痛が治らない理由の約30%〜40%に、上橈尺関節の微細な位置異常(マルアライメント)や滑膜ひだのインピンジメント(挟み込み)が関与しているといいます。多くの医療従事者が「肘の屈伸テスト」や「腱付着部の圧痛」だけに目を奪われ、前腕を内外に最大回旋させた際に関節面で生じる微小な引っかかりを見逃している実情が浮かび上がってきます。
さらに、患者自身の代償動作も治癒を遅らせる要因です。肘の回旋が制限されると、人間は無意識に肩関節を過剰に内旋・外旋させたり、手首を無理にねじって動作を補おうとします。この結果、二次的に肩甲帯の筋緊張や腱鞘炎を併発し、症状が腕全体へと複雑に波及していく悪循環に陥ってしまうのです。