脂肪が筋肉に変わる嘘と真相!生理学が暴く効率的ボディメイク

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生理学的に変換があり得ないにもかかわらず、世間では「筋トレをしたら脂肪が筋肉に変わって引き締まった」「部活動を引退したら筋肉が脂肪に変わって体がたるんだ」という実体験が後を絶ちません。なぜ人々はこのような強烈な身体感覚の錯覚に陥るのでしょうか。

引き締まりを感じるケースでは、体内で2つの独立したプロセスが同時に進行しています。継続的な筋力トレーニングによって筋線維が微細な刺激を受けて肥大(筋肥大)していくプロセスと、活動エネルギーとして体脂肪が分解・酸化されて脂肪細胞の体積がしぼんでいくプロセスです。表層の皮下脂肪が薄くなり、その直下にある筋肉が盛り上がって硬くなるため、あたかも「ブヨブヨした脂肪が硬い筋肉へと質的変化を遂げた」かのように視覚・触覚上で認識されるわけです。

逆に、「運動をやめたら筋肉が脂肪に変わった」と嘆く元アスリートの手記や指導現場の取材でも、同様の認知バイアスが浮き彫りになります。現役時代に強靭な肉体を誇った選手が引退後に体型を崩す現象は、筋肉が脂肪組織に変質したわけではありません。トレーニングを中止したことで筋線維が萎縮(ディスユース萎縮)して張りを失い、同時に基礎代謝や活動代謝が急激に低下したにもかかわらず、現役時代と同じ感覚で高カロリーな食事を摂取し続けた結果、余剰カロリーが純粋な新規脂肪として沈着したに過ぎないのです。

つまり、失われた筋肉のスペースの上に新たな脂肪が乗っかった状態を目撃し、脳が「筋肉が脂肪に化けた」と短絡的な解釈を下してしまっているのが実態です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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