レディーミクストコンクリートとは?生コンとの違いと90分ルールの真相
レディーミクストコンクリートとは?生コンとの違いと90分ルールの真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
レディーミクストコンクリートの運搬には、後部に回転ドラムを備えたアジテータ車(トラックアジテータ)が不可欠です。ドラムを低速回転させ続けることで、運搬中の骨材沈降や材料分離を防ぎ、セメントペーストと骨材の均質性を保ちます。
現場管理において最も厳格に運用されているのが90分運搬ルールの真相です。セメントは水と接触した瞬間から水和反応を開始し、時間経過とともに結晶を形成して硬化に向かいます。JIS A 5308第9条では「練り混ぜを開始してから運搬車が現場に到着し、荷卸しを完了するまでの時間は原則として1.5時間(90分)以内」と明確に規定されています。
日本建築学会のJASS 5においては外気温による細分化がなされており、外気温が25℃以下の場合は120分以内、外気温が25℃を超える環境下では90分以内の荷卸し完了が義務付けられています。この制限時間を超過したコンクリートは、スランプが急激に落ちるだけでなく、内部で進行した初期水和生成物がアジテータの回転で破壊され、硬化後の最終強度が著しく低下します。
さらに先行して打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートの境目が一体化しない「コールドジョイント」の主因となります。建設業における労働時間上限規制が定着した昨今、生コン工場から現場までの配送ルート選定や配車スケジュール管理は、以前にも増してシビアな時間マネジメントが求められています。