名著『夜と霧』のあらすじ解説!極限で問う生きる意味と新版旧版の違い
話題沸騰中の 名著『夜と霧』のあらすじ解説!極限で問う生きる意味と新版旧版の違いについて、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
飢餓、極寒、過酷な重労働、そして常に隣り合わせにある死。ナチス強制収容所の実態は、人間を単なる「番号」へと貶める徹底した非人間化のシステムでした。
そのような地獄において、真っ先に命を落としていったのは肉体的に頑強な人ばかりではなく、「未来への希望を失った人」でした。「クリスマスには解放される」という根拠のない期待が打ち砕かれた途端に免疫力を失い、急死していく仲間の姿をフランクルは数多く目撃します。
極限状態で生き延びるために決定打となったのは、「どのような状況であっても、自分の態度を選ぶ自由は誰にも奪えない」という確信でした。一切の財産や身分を奪われても、残された最後の人間の自由は「運命に対する態度」を決めることでした。フランクルは独自の心理学体系であるロゴセラピー(実存分析)の着想を、この極限の実験場ともいえる収容所の中で確固たるものにしていったのです。