日本三大秘境の謎に迫る!白川郷・祖谷・椎葉村が選ばれた真の理由

日本三大秘境の謎に迫る!白川郷・祖谷・椎葉村が選ばれた真の理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

日本三大秘境の中でも、地理的難易度と秘境度において群を抜いているのが宮崎県の椎葉村です。九州の中央部、見渡す限りの山嶺が幾重にも重なる「九州山地」の中心に位置し、村全体の96%を森林が占めています。

椎葉村に伝わる落人伝説は極めて情緒的です。平家追討の命を受けてこの地に踏み入った源氏の武将・那須大八郎(那須宗久)が、農耕に励み慎ましく暮らす平家一門の姿に心を打たれて討伐を取りやめ、平清盛の孫とされる鶴富姫(つるとみひめ)と恋に落ちたという悲恋の物語「ひえつき節」が今も歌い継がれています。国の重要文化財である「鶴富屋敷(那須家住宅)」は、その歴史を肌で感じられる貴重な建築です。

また椎葉村は、数千年前の縄文時代から続く伝統的な「焼畑農業」を日本で唯一継承している地域でもあります。自然のサイクルを壊さず数十年単位で山を休ませるこの持続可能な農法は、2015年に世界農業遺産(GIAHS)「高千穂郷・椎葉山地域」として認定されました。過酷な地形に抗うのではなく調和して生きる、日本人の原初の知恵がここには残されています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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