明治の豪農屋敷が放つ風格。愛川町「古民家山十邸」の美と見所

今注目を集めている 明治の豪農屋敷が放つ風格。愛川町「古民家山十邸」の美と見所について、多角的な視点をご紹介しています。

古民家山十邸の建築を手掛けたのは、卓越した技術を持つ宮大工たちだ。釘を使わずに木材を組み上げる伝統的な継手・仕口工法が随所に用いられ、巨大な茅葺き屋根(現在は保護のため銅板葺き等に改修)の荷重を見事に分散させている。

土間から見上げる吹き抜けの小屋組は圧巻の一言に尽きる。複雑に交差する梁のダイナミズムは、日本伝統建築の頂点とも言える技術的結晶だ。採光を緻密に計算した格子戸や障子越しに広がる陰影のグラデーションは、日本人が培ってきた美意識の深さを再認識させてくれる。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest