豚バラカレーが劇的に化ける!プロ直伝の下処理と至高の隠し味
豚バラカレーが劇的に化ける!プロ直伝の下処理と至高の隠し味にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
豚バラ肉の最大の魅力であり最大の弱点は、融点の低い脂身だ。熱を加えると一気に液状化し、ルウと混ざり合う前に分離してしまう。プロの料理人が真っ先に行うのは、徹底した「脱脂」と「繊維の弛緩」だ。ブロック肉を使う場合、まずは大きめの角切りにし、沸騰した湯に生姜の皮や長ネギの青い部分、少量の日本酒を投入して中火で5分ほど下茹でする。アクとともに抜ける余分な濁った脂をシンクに流すだけで、仕上がりの雑味は劇的に消え去る。
必読記事
さらに重要なのが、煮込み終盤に投入する「隠し味」の選択である。豚バラ肉の甘い脂を引き締めるには、酸味とビターな奥行きが欠かせない。ここで力を発揮するのが、小さじ1杯のバルサミコ酢、あるいはカカオ70パーセント以上のビターチョコレートひとかけらだ。酸は脂のくどさを打ち消してキレを生み、ポリフェノールの苦味がカレールウのスパイスと手を取り合って立体的な深みを創り出す。食卓に出した瞬間、家族が「いつもと何かが違う」と顔を見合わせる理由が、この小さなひとさじにある。