フォグランプとは?点けっぱなし違反の真相と正しい使い方・車検基準
フォグランプとは?点けっぱなし違反の真相と正しい使い方・車検基準について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
フォグランプのカラーバリエーションとして代表的なのが「ホワイト(白色)」と「イエロー(黄色・淡黄色)」です。かつて平成18年(2006年)1月1日以降に製造された車両について、ヘッドライトへの黄色バルブ装着が保安基準の改定によって禁止された経緯があるため、「フォグランプも黄色は車検に通らないのでは」と誤解されるケースが散見されます。
しかし、前部霧灯に関する車検保安基準(道路運送車両の保安基準第33条および細目告示第123条)においては、現在も明確に「白色または淡黄色」が認められています。保安基準を満たすための絶対条件は以下の通りです。
- 発光色が「白色」または「淡黄色」であり、左右で同一の色であること(片側が白、もう片側が黄色は不合格)。
- 赤色や青色、紫色など、他の灯火器と誤認させる光色は不可。
- 照射光線の向きが他の交通を妨げないこと(上向き照射の禁止)。
- 点灯スイッチを入れた際、運転席で点灯状態が確認できるインジケーター(作動表示灯)またはスイッチ自体の照明が機能していること。
- 灯火の取り付け位置が地上25cm以上、かつヘッドライトの最下縁以下であること(外側縁は車両最外側から400mm以内)。
光の選択については、走行シチュエーションに応じた明確な物理的差異が存在します。市街地のドライ路面では色温度が5,000K〜6,000K前後のホワイト光がクリアで視認性が高く見えますが、吹雪や濃霧といったシビアコンディションでは、短波長の青・白系の光は空気中の水分粒子によって激しく散乱します。一方、色温度3,000K前後のイエロー光は波長が長く、散乱の影響を受けにくいため、路面の凹凸や境界線を際立たせる効果に優れています。近年では手元のスイッチ操作で白と黄色を瞬時に切り替えられるバイカラーLEDバルブが人気を集めています。
また、欧州車を中心に標準装備され、寒冷地仕様車にも見られるリヤフォグランプ(後部霧灯)の取り扱いには格別の注意を要します。リヤフォグランプはブレーキランプと同等以上の極めて強い赤色光を後方に放つ灯火器であり、悪天候時に自車の存在を後続車に知らせるための命綱です。これを晴天の夜間に点灯させると、後続車のドライバーは目の前で常時ブレーキランプを直視させられているのと同等の激しい眩惑と眼精疲労を被ることになります。