「手を上げる」と「手を挙げる」の違いとは?意味や使い分けを徹底解説
「手を上げる」と「手を挙げる」の違いとは?意味や使い分けを徹底解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
手を上げる語源由来を辿ると、古代から中世、近代に至る人類の身体言語(ボディランゲージ)の進化と密接に結びついている。なぜ「手を上げる」ことが「降参」を意味し、同時に「暴力」の代名詞となったのか。
まず、手を上げる降参の起源は、戦場における武装解除の合図にある。人間が相手に対して敵意がないこと、あるいは武器を保持していないことを証明するための最も直感的な動作が「両手の平を相手に見せながら頭上に掲げること」であった。これが近現代の国際法や軍事慣例における降伏のジェスチャーとして定着し、転じて日常会話でも手元の手段が尽きてギブアップする状態を「手を上げる」「お手上げ」と呼ぶようになった。
一方で、手を上げる慣用句が暴力を指すようになった背景には、打撃を加える直前の動作がある。拳や平手で相手を殴打するためには、必ず一度「手を振り上げる」という予備動作が発生する。この初動の動作そのものが、結果としての暴力行為全体を指し示す換喩(メトニミー)として日本語の中に定着した。「手が出る」が偶発的な攻撃性を示すのに対し、「手を上げる」はより直接的かつ威圧的な上下関係を孕んだ暴力表現として語り継がれてきたのである。