私たちはどうかしている真犯人と結末の真相|原作とドラマの違いを解剖

私たちはどうかしている真犯人と結末の真相|原作とドラマの違いを解剖に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

ドラマ放送当時(2020年8月〜9月)、安藤なつみによる原作コミックはまだ連載中でした。そのため、ドラマ版は全8話の構成に合わせて独自の結末を着地させており、後に2021年に本編完結(全16巻)、さらにスピンオフ『新婚編』(全3巻)が刊行された原作漫画とは、いくつかの重大な相違点が存在します。両者の構造的な違いを客観的データとともに整理しました。

項目ドラマ版(全8話)原作漫画(全16巻+新婚編)編集部の見解・評価事件の真犯人多喜川薫(母の復讐・過失刺殺)多喜川薫(基本設定は一致)物語の核心ミステリーは原作のプロットを忠実に先行導入して回収。女将・高月今日子の結末死亡(火災の混乱の中、資材の下敷きとなり絶命)生存・服役(法廷で裁かれ、刑務所に収監される)ドラマ版は悲劇的カタルシスを強調。原作は罪と向き合う贖罪の過程を重視。七桜の妊娠と子どもの行方火災事故のショックにより流産無事に出産(長女・さくらをもうける)原作『新婚編』へ繋ぐ重要な生命の継承描写。ドラマは2人の愛の再建に集中。大旦那(宗寿)の処遇対決後に病状悪化で他界過去の自らの偏執を悔いながら病没「血筋主義」の元凶としての責任追及プロセスは漫画版が極めて濃密。最終的な光月庵の継承七桜が正当な当主となり椿と共同経営七桜と椿が夫婦として光月庵を新時代へ導く両作とも伝統の因習を打破し、和菓子の本質的価値への回帰で一致。

最も大きな乖離は、観月ありさ演じる女将・今日子の散り際です。ドラマ版では、光月庵を襲った火災の最中、七桜を庇うような挙動を見せた直後に落下する資材の下敷きとなり、椿に「あなたは光月庵の子よ」と言い遺して非業の死を遂げます。このドラマティックな最期は、視聴者に強烈な衝撃と哀愁を残しました。

一方、講談社コミックスで描かれた原作の結末において、今日子は命を落としません。過去の犯罪行為(証拠隠滅、偽証の強要など)が法廷で暴かれ、刑務所に収監されます。服役後、面会に訪れた椿に対して見せる複雑な表情や、歪んだ愛情の総括が丁寧に描写されており、人間の業をリアルに見つめる構成となっています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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