固定資産税のクレカ払いは損?手数料負けの落とし穴と得する新常識

固定資産税のクレカ払いは損?手数料負けの落とし穴と得する新常識について徹底解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

金銭面での損益以外にも、実務運用上で見落とされがちな決定的なデメリットが存在します。それが「固定資産税の領収書が一切発行されない」という点です。

クレジットカードで納付した場合、決済完了画面が表示されるのみで、紙の領収証書は手に入りません。不動産所得の確定申告などで経費計上を行う個人事業主や法人、あるいは相続手続きなどで公的な納税証明を直ちに必要とする場合、自治体の窓口で納税証明書を発行してもらう必要があります。

ここで問題となるのが「納付データの反映タイムラグ」です。地方税お支払いサイトやeL-QR決済を利用した場合、自治体側の基幹システムに入金データが反映されるまでに数日から最長で2〜3週間程度の時間を要します。その間、役所の窓口へ行っても納税証明書が即日発行できず、不動産の売買契約や融資審査のスケジュールが狂ってしまうトラブルが現場で頻発しています。

また、「口座振替」との比較においても注意が必要です。口座振替は一度手続きを済ませれば毎年自動で引き落とされ、手数料は完全に無料、かつ納付忘れによる延滞金リスクをゼロに抑えられます。一方、クレジットカード払いは毎年送付される納付書のeL-QRを自身で読み取り、決済手続きを繰り返さなければならない自治体が大半です。わずか数百円の浮動利益のために、手間と延滞リスク、そして手数料負担を背負い込む価値があるのか、慎重に天秤にかける必要があります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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