ショートスリーパーとは?遺伝子の真実と自称短時間睡眠の危険性

ショートスリーパーとは?遺伝子の真実と自称短時間睡眠の危険性に関する主要な事実を丁寧にまとめました。最新データをご確認ください。

インターネット上の情報商材や一部のビジネス書では、「短時間睡眠メソッド」や「誰でもショートスリーパーになれる訓練法」といった見出しが飛び交っています。しかし、神経科学の見地から断言すれば、ショートスリーパーのなり方の真相は「後天的な努力では絶対になれない」という残酷な事実に尽きます。

生まれつきDEC2などの遺伝子変異を持たない一般的な体質の人が睡眠時間を4〜5時間に削ると、初期の数日間は交感神経の緊張による一時的な興奮状態(ハイ状態)に陥ります。これを本人は「自分も短時間睡眠に適応できた」と誤認してしまいます。しかし、これは生体が生命の危機を感じてアドレナリンやコルチゾールを過剰分泌させているにすぎません。

ペンシルベニア大学の実験をはじめとする複数の睡眠研究が証明しているのは、睡眠負債の影響によって前頭前野の機能が真っ先に低下するという現象です。前頭前野が鈍磨すると、「自分がいまどれほど眠いか」「判断力がどれほど落ちているか」を自己評価する認知能力そのものが失われます。本人は絶好調のつもりでも、認知機能テストを行うと血中アルコール濃度0.1%(泥酔状態)と同等のミスを連発しているケースが日常茶飯事です。

努力で短時間睡眠を身につけようとする行為は、身長を意志の力で10センチ伸ばそうとするのと同じ無謀な試みであり、手に入るのは「眠気に対する知覚麻痺」だけです。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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