「所存でございます」は目上に使える?意味と誤用リスク・例文徹底解説
「所存でございます」は目上に使える?意味と誤用リスク・例文徹底解説に関する質問を詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
ビジネスパーソンが最も警戒するのが「二重敬語の誤用チェック」です。一部のネット言説では「所存(謙譲)に、でございます(丁寧・丁重)が重なっているため二重敬語ではないか」という疑問が散見されますが、これは文法的な誤解です。
二重敬語とは、「同一の語において、同じ種類の敬語を重ねて使うこと(例:おっしゃられる、ご覧になられる)」を指します。「所存」は名詞であり、「でございます」は指定の助動詞「だ」の丁寧形です。名詞+丁寧な結びの組み合わせであるため、文法規律上、二重敬語には該当しません。安心して公の場で使用してください。
しかし、現場の実務では別の深刻な誤用が多発しています。代表的なNGパターンを整理しました。
① 意味の重複(重言)のミス
❌「〜しようと思う所存でございます」
「所存」自体に「思っていること」の意味が含まれているため、「思う」と「所存」を重ねると「頭痛が痛い」と同じ重言になります。
⭕「〜する所存でございます」または「〜したいと存じます」と整理するのが正しい日本語です。
② 相手の動作に使ってしまう致命的ミス
❌「部長はどのようにお考えの所存でございますか?」
「所存」は自らをへりくだる言葉です。相手の考えや意向に対して使うのは最大の失礼にあたります。
⭕「部長はどのようにお考えでいらっしゃいますか」「ご意向をお聞かせいただけますでしょうか」と言い換えます。
あわせて押さえたいのが「存じますとの使い分け」です。「存じます」は単に「〜と思います」「〜と認識しています」という現状の認識や思考を示すのに対し、「所存でございます」は「〜する意志があります」「〜していく覚悟です」という未来へ向けた能動的なアクションや決意を伴う場面で使います。自分の覚悟を相手に示したい局面では「存じます」よりも「所存でございます」が適格です。