ヴェルサイユ宮殿と庭園の真実|莫大な国費投下の裏理由と見どころ完全解剖
ヴェルサイユ宮殿と庭園の真実|莫大な国費投下の裏理由と見どころ完全解剖の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
宮殿内部の最大の見どころは、全長約73メートル、幅約10.5メートルに及ぶ「鏡の間(Grande Galerie)」です。当時、鏡はベネチアが製法を独占していた超高級品であり、国家機密として厳重に守られていました。財務総監コルベールはベネチアから職人を秘密裏に招致・買収し、国内製造に成功。357枚の鏡が17のアーチ窓から差し込む外光を反射する大回廊を完成させ、フランスの技術力と富を国内外に誇示しました。
この大回廊は、1919年の第一次世界大戦終結を告げるヴェルサイユ条約調印の舞台となるなど、世界史の転換点を幾度も目撃してきました。
鏡の間の両脇には「戦争の間」と「平和の間」が配置され、天井画にはシャルル・ル・ブランによるルイ14世の軍事的勝利が鮮やかに描かれています。また、歴代の王妃が世継ぎを産む様子を廷臣たちに公開で出産した「王妃の寝室」など、絶対王政期のプライベートとパブリックが奇妙に混ざり合った空間設計も見逃せません。