ピル血栓症の初期症状とは?命を救う危険信号Achesと受診基準
ピル血栓症の初期症状とは?命を救う危険信号Achesと受診基準について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。
インターネット上にはピルの副作用に関する情報が氾濫していますが、中には医療安全上きわめて危険な誤認が散見されます。代表的な2つの誤解を正しておきましょう。
誤解1:「水分を1日2リットル飲んでいれば血栓症は防げる」
「水分補給を徹底すれば血液がサラサラになるから安心」という言説は半分正しく、半分は危険な過信です。脱水状態が血栓形成を助長するのは事実ですが、ピルによる血栓リスクの本質は、含まれるエストロゲン成分が肝臓に作用し、血液を固める凝固因子を増加させ、固まりを溶かす線溶系を抑制するという「ホルモンレベルの凝固亢進」にあります。どれだけ水分を摂取していても、体質や体調不良、長時間の不動状態が重なれば血栓は形成されます。「水を飲んでいるから大丈夫」という油断は禁物です。
誤解2:「違和感が出たらピルを飲むのをやめて様子を見ればいい」
ふくらはぎに強い痛みや腫れが出ている状態で、医師の診察を受けずに単にピルの内服だけを自己中断し、自宅で安静にして様子を見る行為は極めて危険です。すでに深部静脈に大きな血栓が形成されている場合、ピルを止めたからといって既存の血栓がすぐに消えるわけではありません。様子を見ている数時間の間に血栓が血流に乗って肺へ移動するリスクがあるため、「違和感が出たら即座に医療機関にかかる」ことが唯一の正解です。