腎機能検査値の異常を放置するな!クレアチニンとEgfrの真相

腎機能検査値の異常を放置するな!クレアチニンとEgfrの真相の全体像を詳しく解説してご紹介します。

健康診断で腎機能の指標として並ぶのは、主に「血清クレアチニン」「eGFR(推算糸球体濾過量)」「尿素窒素(BUN)」、そして「尿蛋白」の4つです。数値の異常を指摘された際、まず確認すべきは「どの指標が、なぜ動いているのか」というメカニズムです。

血清クレアチニン値は、筋肉が活動した際に生じる老廃物の一種です。本来であれば腎臓の「糸球体」という毛細血管のフィルターで濾過され、尿中に排出されます。しかし、腎機能が低下すると血液中に老廃物が残留し、数値が上昇します。ここで注意すべきは、クレアチニン値は「筋肉量」に比例する点です。体格の良い男性やハードな筋力トレーニングを日課にしている人は高めに出やすく、高齢者や筋肉量の少ない女性は低く出がちです。

そこで現在の臨床現場で最も重視されているのが、クレアチニン値と年齢・性別を計算式に当てはめて算出するeGFR基準値(推算糸球体濾過量)です。これは「腎臓が1分間にどれだけの血液を濾過して尿を作れるか」を点数化したもので、正常な若年層であればおおむね100点満点中90点以上を誇ります。eGFRが60mL/分/1.73㎡未満に低下した状態が3カ月以上持続すると、医学的に「慢性腎臓病(CKD)」と診断されます。

また、尿素窒素BUNはタンパク質の代謝産物ですが、腎機能低下だけでなく、過度なタンパク質摂取、消化管出血、著しい脱水症状によっても跳ね上がります。脱水によって一時的に腎機能検査値が高い理由が形成されているケースもありますが、「脱水だったから安心」と自己判断で片付けるのは危険です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest