東京や埼玉が海の底?縄文海進地図で知るあなたの街の古代海岸線
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なぜ、数千年前の海岸線をこれほど正確に特定できるのか。そのカギは地質学と考古学という二つの学問の学際的な融合にある。
第一の証拠は、地中深くから採取されるコアサンプル(ボーリング調査資料)だ。建設現場や学術調査で引き抜かれた地層の中から、海生貝類の化石やマングローブ性の植物化石、あるいは海泥特有の微化石(珪藻や有孔虫)が検出される。これが当時の海域の広がりを客観的に証明する。
そして第二の決定的な証拠が、縄文人が残した「貝塚」の分布だ。加曽利貝塚(千葉市)をはじめとする大規模な貝塚は、当時の海岸線にそって綺麗にドット状に並んでいる。貝塚から出土するヤマトシジミやハイガイの生息環境を解析することで、その場所が淡水と海水が混ざり合う汽水域だったのか、あるいは外洋に面していたのかまで突き止められるのだ。