マグロ漁師の年収は本当に1000万?遠洋と大間の「驚愕の手取り」を暴露
マグロ漁師の年収は本当に1000万?遠洋と大間の「驚愕の手取り」を暴露の詳細について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
遠洋マグロ延縄漁船の求人票を見ると「初年度から年収500万円以上」「未経験歓迎」といった魅力的な文言が並びますが、その裏にある過酷な労働環境と危険度を軽視することはできません。
遠洋漁船は一度出港すると、インド洋、太平洋、大西洋などの漁場へ向かい、航海日数は約10ヶ月から1年以上に及びます。この間、家族や友人とは完全に離れ離れの生活となり、360度見渡す限り陸地のない閉鎖空間で多国籍な船員たちと共同生活を送ることになります。
実際の操業が始まると、労働は過酷を極めます。延縄漁業では、全長100キロメートル以上にも及ぶ幹縄(みきなわ)に数千本の枝縄と釣り針を仕掛け、それを数時間かけて投入(投縄:とうなわ)し、引き揚げ(揚縄:あげなわ)を行います。揚縄作業は12時間〜16時間以上連続で続くことも珍しくなく、海が荒れて大しけになっても作業が中断されないケースがあります。
甲板上は常に海水と魚の血で滑りやすく、巨大なマグロが暴れる衝撃や、高張力で巻き取られるワイヤー・釣り針による重大事故のリスクが付きまといます。数時間に及ぶ仮眠しか取れないシフトが数週間連続することもあり、肉体的・精神的な負荷は陸上の一般的なデスクワークや工場勤務とは比較になりません。
ただし、2026年現在は業界全体で労働環境改善が進んでおり、船内Wi-Fiの整備によって洋上から家族とLINE通話ができる船や、居住区の個室化、完全週休・母港帰港時の長期有給休暇(1〜2ヶ月)制度を導入する優良水産会社が急増しています。かつての「過酷で外界と完全に隔絶されたブラック職場」というイメージから、近代的な海洋プラントのような規律正しい環境へと脱皮を図りつつあります。