【イラスト図解】体循環と肺循環の仕組みとは?動脈血の罠を徹底解説
【イラスト図解】体循環と肺循環の仕組みとは?動脈血の罠を徹底解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
フリー素材サイト(イラストACや看護roo!など)で「体循環 肺循環 イラスト」を検索すると、大半のイラストで動脈血が赤色、静脈血が青色で色分けされています。これは視覚的認知を助ける上で極めて効果的な表現ですが、同時に重大な誤認の温床にもなっています。
必読記事
最も典型的な誤解が、「イラストで赤く描かれている血管はすべて動脈である」という思い込みです。先述の通り、肺静脈は酸素豊富な動脈血が流れているため、医学イラストでは「肺静脈が鮮やかな赤色」で描かれ、「肺動脈が暗い青色」で描かれます。文字情報の「静脈」という先入観と、視覚情報の「赤い色」が脳内で衝突し、多くの人がここで混乱に陥るのです。
さらに見落とされがちな盲点として、「全身の血液循環は体循環と肺循環の2択だけではない」という事実があります。その代表例が門脈循環(肝門脈系)です。
胃や小腸、大腸、脾臓などの消化管から集まった静脈血は、すぐに大静脈(心臓)へは戻りません。一旦「門脈」という特殊な血管に集められ、化学工場である肝臓へと送り込まれます。腸で吸収された栄養素の代謝や、毒素の解毒を行うためです。肝臓というフィルターを通過した後に初めて、肝静脈を通って下大静脈へと合流します。このように「毛細血管網を2回連続で通過する」特殊なバイパス構造があることも、循環器系の解剖生理学基礎まとめを深める上で欠かせない重要知識です。