怖い夢を見た真相とは?深層心理のSosや吉夢の科学・実践対処法
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ただし、単なる「たまに見る怖い夢」と軽視してはならない領域が存在します。毎晩のように生々しい悪夢を繰り返し、目覚めた後も著しい気分の落ち込みや恐怖が続く場合、悪夢ばかり見る病気の前兆である可能性を考慮しなければなりません。
精神疾患の診断基準(DSM-5-TR)や国際睡眠障害分類第3版(ICSD-3)において、独立した睡眠時随伴症として定義されているのが「悪夢障害」です。悪夢障害の診断基準と現在の治療ガイドラインでは、以下の要件が重視されます。
- 生命の安全や自尊心を脅かすような生々しく恐怖に満ちた夢を繰り返し体験する。
- 覚醒した直後から完全に意識が清明になり、状況をはっきりと記憶している。
- その悪夢体験により、社会的、職業的、または他の重要な領域で臨床的に重大な苦痛や機能低下が生じている。
さらに、うつ病や全般性不安障害の初期症状、あるいは過去の心的外傷によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の兆候として悪夢が頻発することも医学的に確立された事実です。また、50代以降で夢の恐怖に反応して実際に叫び声を上げたり手足を激しくバタつかせる場合は、将来的なパーキンソン病などのリスクを伴う「レム睡眠行動障害(RBD)」の鑑別が必要となります。