矢沢永吉の若い頃のリーゼント伝説!キャロル秘話と現在との劇的変遷
矢沢永吉の若い頃のリーゼント伝説!キャロル秘話と現在との劇的変遷に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
キャロルのトレードマークとなったリーゼントスタイルは、偶然の産物ではありませんでした。発案の大きな契機となったのは、ビートルズがデビュー前、ドイツ・ハンブルクのクラブで荒削りなロックンロールを演奏していた頃の「マッシュルームカット以前の革ジャン・リーゼント姿」への傾倒です。甘い歌謡ロックではなく、剥き出しのロックンロールを鳴らすための戦闘服として選ばれました。
そのセットには職人芸とも言える異常なこだわりが注がれていました。関係者の証言や当時のインタビューによると、愛用されていたのは昭和の男たちの定番であった柳屋ポマードなどの鉱物性・油性整髪料。現代のような扱いやすいワックスやハードスプレーが存在しなかった時代、髪を完全にホールドするには手のひらの体温で丹念に練り上げたポマードが必須でした。
セットの手順は極めて厳密でした。髪の水分を適度に残した状態でポマードを根元から全体にしっかりと馴染ませ、目の細かいコーム(櫛)を使ってサイドをタイトに撫で付けます。後頭部の中央へ向けて左右の毛流れを合わせる「ダックテール(アヒルの尾)」を精巧に作り込み、最後にフロント部分に適度なボリュームを持たせて前傾させる。ライブの激しいアクションで汗が飛び散っても決して崩れないその髪型は、矢沢永吉のプロ意識の最初の象徴でした。