保守思想の巨人・西部邁が遺した衝撃の警鐘と現代を生き抜く知見
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戦後保守の巨星である劇作家・評論家の福田恆存から、西部は何を受け継いだのか。それは「言葉への責任」と「伝統への畏敬」である。福田の透徹した人間観察と仮借ない近代批判は、西部の思考回路の原点となり、単なる政治的スタンスを超えた精神の姿勢としての保守思想を育んだ。
そしてこの系譜は、経済学者・思想家の佐伯啓思ら同朋たちへと受け継がれていく。佐伯との長年にわたる真摯な議論は、近代資本主義の限界をえぐり出し、人間が人間らしく生きるための共同体の条件を問い続けた。右でも左でもない、精神の「品位」をどこに求めるか。福田から西部、そして佐伯へと続く思想のバトンは、安易な愛国談義とは一線を画す厳格な知性そのものである。