四季が消える日本、猛暑と厳冬の「二季化」が変える暮らしの全貌
四季が消える日本、猛暑と厳冬の「二季化」が変える暮らしの全貌の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
カレンダーの上では秋であるはずの10月下旬になっても真夏日が記録され、冬用のコートを脱いだ直後にはすでに冷房が欠かせない。ここ数年で日本列島を席巻しているこの不可解な気象パターンを、専門家たちは「地球温暖化・二季化現象」と呼ぶ。もはや日本は「春夏秋冬」の4つの季節を持つ温帯国ではなく、極めて長い「夏」と短い「冬」の間隙に、名ばかりの移行期間が挟まるだけの亜熱帯的気候へ変貌しつつあるのだ。
気象庁が蓄積してきた観測史上最高気温のデータを見れば、その推移は一目瞭然だ。全国の平均気温は100年あたり1度以上のペースで上昇を続けているが、とりわけ顕著なのが夏季の長期化である。都市部では熱帯夜が年間数十日に及び、かつて情緒を育んだ「蝉時雨」や「紅葉狩り」といった季節の風物詩は、過酷な猛暑からの避難生活と突発的な豪雨への警戒へと取って代わられた。
気候科学・環境ジャーナリズムの現場でも、この急激な変化は最重要テーマとして連日報じられている。単なる「暑い日が増えた」という次元の話ではない。気温のベースラインそのものが底上げされた結果、大気中の水蒸気量が増加し、線状降水帯による壊滅的な水害が恒常化するなど、災害の質そのものが一変しているのだ。