スイスフランショックの真相と教訓|数分で破滅したFxの悲劇
スイスフランショックの真相と教訓|数分で破滅したFxの悲劇の要点を詳しく解説してご紹介します。
時計の針を、世界中の金融ディーラーが凍りついた瞬間に巻き戻します。「スイスフランショックはいつ起きたのか」という問いに対し、経験したトレーダーは秒単位でその記憶を語ることができます。激震が走ったのは、日本時間2015年1月15日午後6時30分(スイス現地時間午前10時30分)のことでした。
スイス国立銀行(SNB、スイスの中央銀行)が発表した声明文は、極めて簡潔なものでした。それは、過去3年以上にわたって維持してきた「1ユーロ=1.20スイスフラン」という為替レートの下限目標を、即座に撤廃するという通告でした。
声明が出た直後、為替レートは自由落下の様相を呈しました。当時のスイスフランショックのチャートは、通常の波形を描くことすらできず、垂直に切り落とされた絶壁のような異常形状を記録しています。対ユーロで1.2000付近を推移していた相場は、数分後には一時0.8500前後まで垂直落下し、約3,500ピップスものユーロスイスフランの暴落を記録しました。
同時に、対円(CHF/JPY)でも凄まじい大暴騰が発生しました。直前まで115円前後で推移していたスイスフラン円は、買い注文の殺到と価格提示の途絶のなかで一時160円台を突破し、わずか20分足らずで40円以上の急騰を演じたのです。為替市場の歴史において、主要先進国通貨が分単位でこれほど激しく価値を変えた前例は他にありません。