白鳥沢の強さと烏野戦の敗因を解剖!牛島・天童らの進路と驚きの現在
白鳥沢の強さと烏野戦の敗因を解剖!牛島・天童らの進路と驚きの現在にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
最終章(ブラジル編〜Vリーグ編、2021年東京オリンピック)で明かされた白鳥沢メンバーの「その後」は、ファンにとって最大の驚きと感動をもたらしました。勝負の世界に身を置き続けた者と、バレーとは全く異なる舞台へ飛び立った者のコントラストが、作品のリアリティを一層深めています。
大エース・牛島若利のプロ進路は、まさに日本のトップアスリートの王道でした。高校卒業後はVリーグDivision 1の強豪「シュヴァイデンアドラーズ」に入団し、影山飛雄や星海光来らとともにプレー。その後、さらなる高みを目指して海外へ移籍し、フランスやポーランドのトップリーグで世界の猛者たちと渡り合いました。そして2021年の東京五輪では、日本代表のオポジットとして日の丸を背負い、世界を震撼させるスパイクを叩き込んでいます。
一方、読者を最も驚かせたのが天童覚の現在です。あれほど強烈な存在感を放ちながら、高校最後の烏野戦後に「さらば俺の楽園」と呟き、競技生活にピリオドを打ちました。卒業後は製菓の専門学校へ進み、単身渡仏。フランス・パリで自らの店を持つショコラティエとして大成功を収めています。テレビ特番の密着取材で牛島が天童のショコラを紹介したり、アルゼンチンから欧州へ渡った及川徹がパリの天童の店を訪れるなど、バレーボールを離れてもなお仲間たちと強い絆で結ばれている姿は、読者の胸を熱くさせました。
さらに注目すべきはセッター陣の歩みです。一般入試で白鳥沢に入り、牛島の力を引き出すことだけに徹した白布賢二郎は公立大学医学部に進学し、医師(研修医)の道を歩んでいます。一方、自らのセンスに強いこだわりを持っていた瀬見英太は公務員として勤務する傍ら、バンドマンとして音楽活動を継続。高校バレーという濃密な青春を共有した彼らが、それぞれの個性と美学に沿った確かな人生を歩んでいる点に、本作の深い人間賛歌が表れています。