プライムコートとは?タックコートとの違いや単価・施工基準を徹底解説
プライムコートとは?タックコートとの違いや単価・施工基準を徹底解説に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
プライムコート(Prime Coat)とは、アスファルト舗装の築造において、クラッシャーランや粒度調整砕石などで構成された「路盤」の表面にアスファルト乳剤を均一に散布・浸透させる下地処理工法を指します。国土交通省の『道路土工構造物標準仕様書』や日本道路協会の『舗装施工便覧』においても、舗装構造の耐久性を確保するための標準工種として明確に位置付けられています。
路盤は締め固めた砕石の集合体であるため、微小な隙間(空隙)が存在し、そのままでは強度が不安定で水分にも脆弱です。プライムコートを施すことで、液体状のアスファルト乳剤が路盤の表層数ミリメートルから十数ミリメートル程度まで浸透し、硬化後に強固な半たわみ性状の皮膜を形成します。
舗装施工管理技術者の解説によると、プライムコートが果たす主要な目的は以下の4点に集約されます。
- 路盤表面の安定化と締固め保持:砕石同士の結合力を高め、施工機械の走行による路盤の荒れやわだち掘れを防止する。
- アスファルト混合物層との接着効果向上:粗い路盤面と上層のアスファルト混合物を強固になじませ、層間剥離(スリッページ)を防ぐ。
- 路盤への雨水浸入遮断(防水効果):上部からの雨水が路盤深部へ浸透して支持力が低下(軟弱化)するのを防ぐ。
- 毛管現象による水分上昇の遮断:地下からの水分がアスファルト層へ吸い上げられ、舗装が水蒸気圧で破壊されるのを抑制する。
一見すると単に黒い液体を撒いているだけに見える工程ですが、舗装全体の耐用年数を決定づける「見えない要石」としての役割を担っています。