長谷寺の十一面観音立像に隠された謎とは?圧倒的迫力と特別拝観の全貌

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日本国内に現存する木造仏の中で、長谷寺の観音像は桁外れの規模を誇ります。その規格外の長谷寺仏像大きさと意匠には、仏教美術史上きわめて重要な特徴が刻まれています。

奈良・総本山長谷寺の本尊は、像高約10.18メートルに達する木造仏(重要文化財)です。一方、神奈川の鎌倉長谷寺本尊も像高約9.18メートルを誇り、木造彫刻の金箔像としては日本最大級の威容を誇ります。

特筆すべきは、通常の十一面観音像とは異なる「長谷寺式」と呼ばれる独自の尊容です。通常、十一面観音は左手に水瓶(すいびょう)のみを持ちますが、長谷寺の像は左手に蓮華を生けた花瓶を持つだけでなく、右手には地蔵菩薩の象徴である錫杖(しゃくじょう)を執り、足元には平らな蓮華座ではなく「磐石座(ばんじゃくざ)」と呼ばれる岩の上に直立しています。

観音菩薩の慈悲と、地獄の衆生まで救う地蔵菩薩の徳を一身に兼ね備えたこの姿は、「あらゆる場所へ自ら歩みを進め、どんな境遇の者も漏らさず救済する」という極めて能動的な救済思想を具現化したものです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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