ラムとマトンの違いを完全解明!年齢・味・栄養から選び方まで徹底比較
ラムとマトンの違いを完全解明!年齢・味・栄養から選び方まで徹底比較の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
消費者が最も気にする「味の違い」と「独特な香りの強さ」は、羊の消化プロセスと脂肪組織の成熟度によって科学的に説明がつきます。
羊肉特有のフレーバーの主原因は、羊が反芻(はんすう)動物として牧草を消化する際に生成される「分枝鎖脂肪酸(BCFA:4-メチルオクタン酸など)」です。牧草に含まれる葉緑素(クロロフィル)が第一胃の中で分解されてフィトールという物質に変わり、それが加齢とともに皮下脂肪や筋肉間の脂質に蓄積していきます。生後1年未満のラムは母乳や穀物肥育の割合が高く、分枝鎖脂肪酸の蓄積がわずかなため淡白でクセがありません。一方、2年以上牧草を食み続けたマトンは、この香気成分が凝縮されることで濃厚な風味を放ちます。
また、羊肉の脂の融点は約44℃前後と、牛肉(約40℃)や豚肉(約33〜38℃)よりも高い特徴を持ちます。人間の体温(約36〜37℃)より高いため、冷めると口内で脂が固まりやすく、これが「脂っこい」「臭う」と感じられる一因です。
一方で、ダイエッターやアスリートから注目される栄養成分がアミノ酸の一種である「L-カルニチン」です。脂肪燃焼のサポート役として知られるL-カルニチンは、筋肉を使う成羊ほど含有量が高くなり、マトンはラムの約2倍以上もの数値を誇ります。