急に怒りっぽいのは病気?嗜銀顆粒性認知症の特徴と進行の真実
急に怒りっぽいのは病気?嗜銀顆粒性認知症の特徴と進行の真実について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。
80歳を過ぎてから急に怒りっぽくなったり、周囲に対して攻撃的な態度を取るようになったりした場合、疑うべき筆頭疾患が嗜銀顆粒性認知症(Argyrophilic Grain Disease:略称AGD)です。銀染色という特殊な組織染色法で顕微鏡観察した際、脳内に紡錘形の微小な顆粒(嗜銀顆粒)が確認されることからこの名が付けられました。
一般的な認知症のイメージといえば「直前の出来事を忘れる」「道に迷う」といった記憶・空間認識の障害ですが、嗜銀顆粒性認知症の初期〜中期はこれらがあまり目立ちません。むしろ顕著なのは、感情のブレーキが利かなくなる「易怒性(いどせい)」や「被害妄想」「頑固さの先鋭化」です。日常生活の動作(食事や排泄、着替え)がしっかり保たれているため、家族からは「性格が歪んでしまった」「わがままを言っているだけ」と誤解され、発見が遅れる典型的なパターンに陥ります。