【博多祇園山笠】なぜ箱崎浜の砂で清める?「お汐井取り」の作法と由来完全版
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毎年7月1日から15日にかけて開催される博多祇園山笠において、神事の安全を祈願する根幹となる儀礼が「お汐井取り」です。「お汐井(おしおい)」とは、博多湾の海水、または海岸の清らかな真砂(まさご)を指す言葉であり、神聖な砂を採取して身を清める一連の行動そのものを「お汐井取り」と呼びます。
その起源は、古来日本に伝わる「潮垢離(しおごり)」という禊の信仰に遡ります。かつて海に直接浸かって穢れ(けがれ)を祓っていた儀礼が簡略化され、海岸の清浄な白砂を身体に振りかける、あるいは身につけることで同様の霊力を得る形へと発展しました。1トンを超える巨大な山笠を全速力で舁き回す山笠行事は、常に怪我や事故の危険と隣り合わせです。だからこそ男衆は、神聖な砂の力で災厄を祓い、心身を清浄に整えて過酷な奉納へ挑む決意を固めます。