マイケル『Bad』和訳解説!スラングの真意とMv制作の裏側
マイケル『Bad』和訳解説!スラングの真意とMv制作の裏側の要点を詳しく解説してご紹介します。
タイトルである『BAD』という言葉。直訳すれば「邪悪」や「粗悪」といった負の意味になるが、80年代のアフリカ系アメリカ人のストリート・スラングにおいて、この単語は真逆の意味を持っていた。「格好いい」「タフだ」「最高だ」「筋が通っている」といった称賛の言葉として機能していたのだ。
歌詞冒頭の「Your butt is mine(お前のケツはもらった)」という強烈なフレーズは、直訳では滑稽に聞こえるかもしれない。だが、ストリートの文脈では「お前を追い詰めた」「もう逃げられないぞ」という圧迫感を表現する決め台詞だ。サビで繰り返される「Who's bad?(誰が一番イケてるんだ?)」という問いかけは、威嚇に屈しない挑戦状であり、圧倒的な自信のあらわれでもある。
名盤BAD(アルバム)のリードトラックとしてエピック・レコードからリリースされたBAD(楽曲)は、ストリートの不良たちに向けたマイケルなりのメッセージだった。暴力や恐怖による支配ではなく、己のプライドと正しい生き方で示す強さ。それこそが、彼が提示した新しい「BAD」の定義だったのだ。