山上徹也と自衛隊の深層|射撃訓練記録と空白の銃身が語る真実
山上徹也と自衛隊の深層|射撃訓練記録と空白の銃身が語る真実を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
自衛隊を離れた後の17年間は、非正規雇用を転々とする過酷な「空白期間」だった。測量士補や宅地建物取引士、フォークリフト運転などの資格を次々と取得し、自活を試みたものの、経済的な困窮と家族関係の断絶は修復されなかった。兄の自死、母親の頑なな宗教信仰。世界から隔絶されたアパートの一室で、彼は着々と手製銃の製造実験を繰り返すようになる。
当初の標的は、家族を破滅へと追いやった宗教団体の最高幹部だった。しかし、厳重な警備と渡航制限により接近は困難を極めた。その怨嗟の矛先が、同団体と親密な関係にあると認識した安倍晋三元首相へとスライドしていく過程は、彼自身の供述や残された手記からも明白である。
自衛隊で学んだ火薬の基礎理論と、ネット上で収集した化学的知見を掛け合わせ、自宅アパートの壁には無数の試射痕が刻まれた。静かな住宅街の一角で進められた兵器開発は、誰にも察知されることなく完成の域へと達していた。