貴社と御社の違いとは?面接とメールの使い分け&特殊敬称一覧
貴社と御社の違いとは?面接とメールの使い分け&特殊敬称一覧についての真相をご紹介します。
双方はともに相手の会社を敬って呼ぶ敬称(尊敬語)ですが、その使用領域は「書き言葉」と「話し言葉」という決定的な軸によって二分されています。この根本的な原則を押さえておけば、日常のコミュニケーションで迷う場面は劇的に減少します。
文章上で用いる履歴書メールの書き言葉としては「貴社」を用います。履歴書の志望動機欄、職務経歴書、添え状(送付状)、各種ビジネスメール、企画書など、文字として紙面や画面に残る媒体ではすべて「貴社」が適格です。一方、面接での御社と貴社の選択においては、対面やWebでのやりとりを問わず口頭で発声するため「御社」を使用するのが鉄則です。
なぜこのような住み分けが生まれたのか。日本語の音韻構造を紐解くと、文化庁の「敬語の指針」や国語学的な議論でも指摘されている通り、「きしゃ」という音には「記者」「帰社」「汽車」「貴社」など同音異義語が多数存在します。口頭で「きしゃの発展に向けて」と発話した場合、聞き手に余計な認知的負荷をかけ、文脈を瞬時に特定しづらいという実用上のデメリットが生じます。そのため、話し言葉では明確に意味が通じる「御社(おんしゃ)」が定着したという実用的な背景があります。