空港で没収?モバイルバッテリー機内持ち込み制限と預け入れNgの真相

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多くの旅行者が疑問に感じるのが、「なぜ手荷物として機内に持ち込むのは許されるのに、頑丈なスーツケースに入れて預けるのはNGなのか」という点です。結論から言えば、モバイルバッテリー飛行機預け入れNG理由は、貨物室という「人の目が届かない密閉空間」における火災リスクにあります。

モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池は、非常に高いエネルギー密度を誇る反面、衝撃や過充電、内部ショートによって「熱暴走(サーマル・ランナウェイ)」と呼ばれる連鎖的発火現象を起こす脆さを孕んでいます。貨物室に預けられたスーツケースの中で万が一熱暴走が発生した場合、外部からの衝撃や気圧変化が加わっても乗務員は発煙に即座に気づくことができません。さらに、航空機の貨物室に搭載されているハロン消火設備は、リチウムイオン電池自体が熱分解によって酸素を放出しながら激しく燃焼するため、一度燃え上がったバッテリー火災を完全に鎮火させることが極めて困難です。

これに対し、客室内の機内持ち込みであれば、万が一煙が出たり発熱したりしても、乗客や客室乗務員(CA)が即座に異常を察知できます。各航空会社は客室乗務員に対し、耐火バッグや冷却用液体を用いた特殊なリチウム電池消火訓練を義務付けており、初期段階での迅速な消火・封じ込めが可能です。日本の航空法第86条に基づく危険物輸送規則でも、リチウムイオン電池航空法規制として預け入れ手荷物への混入は明確に違法行為と位置付けられており、故意・過失を問わず厳罰の対象となっています。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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