柄本明と妻・角替和枝の真実|最期の看取りと名門柄本家の現在
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日本中のお茶の間に愛嬌ある笑顔を届けていた角替和枝さんに異変が生じたのは、2017年のことでした。体調不良を訴えて精密検査を重ねた結果、下された診断は「原発不明がん」。がんが最初に発生した臓器が特定できず、発見時にはすでに転移が進んでいるケースも多い難治性の病態です。
報道各社の取材や関係者の証言によると、告知を受けた際、夫妻は取り乱すことなく現実を受け止め、過酷な延命措置よりも「人間らしく、家族とともに過ごす時間」を最優先にする選択をしました。闘病生活は約1年に及びましたが、角替さんは周囲に病状を過度に明かすことなく、可能な限り普段通りの生活を愛し続けたと伝えられています。
2018年10月27日午前5時43分、角替さんは東京都世田谷区の自宅で静かに息を引き取りました。64歳という早すぎる旅立ちでした。その最期は、夫である柄本明、そして長男の柄本佑、次男の柄本時生らが枕元に集まり、全員で手を握りしめながら声をかけ続ける中での旅立ちだったといいます。
のちの告別式やお別れの会で、柄本明は絞り出すように語りました。「不仲説が出たこともありましたが、僕らは本当に仲が良かった。和枝が逝ってしまって、これからどうやって生きていけばいいのか本当にわからない」。公の場では常に飄々とし、時に毒舌を交えて煙に巻く名優が見せた落涙は、妻への尽きることのない愛情の深さを物語っていました。