寺島しのぶと歌舞伎の宿命|女性の壁を越え息子・眞秀へ託した音羽屋の魂

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寺島しのぶは2007年、フランス人アートディレクターのローラン・グナシア(Laurent Ghnassia)氏と結婚。2012年9月に長男・眞秀(まほろ)くんを出産しました。父親がフランス人である眞秀くんが歌舞伎の道に進むことは、当初は誰も予想していなかった展開でした。

しかし、母と共に歌舞伎座の客席に通い、祖父・菊五郎の舞台を食い入るように見つめていた眞秀くん自身が、4歳の頃に「自分も歌舞伎をやりたい」と強く直訴したことが転機となります。2017年5月、4歳で『金幣猿島郡』において寺嶋眞秀の名で初お目見得を果たすと、堂々たる見得と愛らしい佇まいで観客を魅了しました。

そして2023年5月、歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」において、正式に初代「尾上眞秀」を襲名し初舞台を踏みました。フランス大使館での記者会見には日仏両国のメディアが殺到し、「日本とフランスの架け橋となる歌舞伎役者を目指す」というフランス語を交えた宣言は世界中で報じられました。寺島しのぶがかつて叶えられなかった「音羽屋の名を継ぎ歌舞伎座の舞台に立つ」という夢が、息子の純粋な情熱によって見事に結実した瞬間でした。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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