根抵当権の罠を見抜く!抵当権との違いと抹消リスクを徹底解剖
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「借金を全額返済したのに、なぜ土地の担保が外れないのか」。銀行の窓口で激高する中小企業経営者の姿は、決して珍しい光景ではありません。この悲劇の元凶こそが、根抵当権に仕組まれた「附従性の遮断」という法律上のからくりです。
民法が規定する担保物権の基本形である「抵当権」は、特定の借入金(被担保債権)と運命を共にします。住宅ローンを1円残らず完済すれば、抵当権は法的に消滅し、登記を抹消する権利が生まれます。これが附従性です。
対する根抵当権は、特定の借金に紐づいていません。借入残高がゼロになろうとも、担保の器そのものは登記簿上に残り続けます。当事者間で「確定」の手続きを踏み、銀行側と正式な合意を取り付けない限り、勝手に登記を抹消することは不可能です。将来の予備枠として残しておきたい銀行側と、他行への乗り換えや資産売却を急ぎたい借り手側との間で、血で血を洗う交渉トラブルに発展する本質的な抹消リスクがここに潜んでいます。