枕草子「ありがたきもの」現代語訳と品詞分解!清少納言の本音を徹底解説
枕草子「ありがたきもの」現代語訳と品詞分解!清少納言の本音を徹底解説の詳細解説を解説します。専門的な知識がチェックできます。
定期テストや大学入試対策として、『ありがたきもの』で出題者が狙う文法ポイントは明確です。特に助動詞の識別と係り結びは頻出中の頻出です。
① 助動詞「る・らる」の識別(受身)
・「舅にほめらるる婿」:マ行下二段動詞「ほむ」未然形「ほめ」+受身の助動詞「らる」連体形
・「姑に思はるる嫁の君」:ハ行四段動詞「思ふ」未然形「思は」+受身(または自発)の助動詞「る」連体形
※直前に「舅に」「姑に」と動作の主体(〜によって)を示す言葉があるため、「受身」の意味になります。
② 打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」と完了の助動詞「ぬ」の識別
古文文法で最も差がつくのが「ぬ」の識別です。この章段に出てくる「ぬ」はすべて打消の助動詞「ず」の連体形です。
・「主そしらぬ従者」:ラ行四段動詞「そしる」未然形+打消「ず」連体形
・「思ひ消たれぬ」:タ行下二段動詞「思ひ消つ」未然形+受身「る」連用形+打消「ず」連体形(名詞「人」を修飾)
・「出で来ぬ」:カ変動詞「出で来」未然形+打消「ず」連体形(「こと」を修飾)
・「墨つけぬ」:カ行下二段動詞「つく」未然形+打消「ず」連体形
※直前が未然形に接続しているため、完了の助動詞「ぬ」(連用形接続)ではなく「打消」である点を見抜くのが鉄則です。
③ 呼応の副詞「つゆ〜(打消)」
・「つゆの癖なき」「つゆ墨つけぬ」
副詞「つゆ」は下に打消・否定の語を伴って「少しも〜ない」「まったく〜ない」という意味を表します。現代語訳の記述問題で配点が高くなるポイントです。
④ 係り結びの法則
・「続くこそありがたけれ」
強意の係助詞「こそ」を受けて、文末の形容詞ク活用「ありがたし」が已然形「ありがたけれ」で結ばれています。結びの形を問う穴埋め問題で定番です。