極低出生体重児の生存率と発達の今|後遺症リスクと家族支援の全貌
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体重1,500g未満で生まれた赤ちゃんの予後に関して、最も関心が寄せられるのが生存率と神経学的後遺症の発生確率です。日本周産期・新生児医学会の新生児登録ネットワーク等の最新データによると、日本国内のNICUにおける極低出生体重児の生存率は約93〜96%という驚異的な数値を維持しています。諸外国と比較しても極めて高い救命率を誇り、1,000g未満の超低出生体重児であっても生存率は約85〜90%に達しています。
一方で、生存の先に横たわる「後遺症の確率」と「発達障害リスク」について、臨床統計はシビアな現実も示しています。在胎週数が短く体重が少ないほど、血管や臓器の構造的未熟さに起因する合併症の頻度は上がります。主なリスク疾患としては、脳室内出血(IVH)や脳室周囲白質軟化症(PVL)による脳性麻痺、肺の未熟性に伴う慢性肺疾患(CLD)、網膜血管の発達不全による未熟児網膜症、さらに感音性難聴などが挙げられます。
極低出生体重児全体で見ると、何らかの重度な障害(重度脳性麻痺、全盲、重度知的障害など)を残す割合は約8〜12%前後と報告されています。逆に言えば、約85〜90%前後の子どもは重い身体障害を免れて退院を迎えます。しかし、幼児期から就学期にかけて顕在化しやすいのが、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、限局性学習症(LD)といった軽度の神経発達症や、協調運動のぎこちなさ(不器用さ)です。知能検査の数値だけでは測れない「集団生活でのつまずき」が生じる頻度は、正期産児に比べて約2〜3倍高いという疫学追跡データも存在します。