メデューサとは何者か?美女が怪物へ堕ちた悲劇の真相と神話の全貌
メデューサとは何者か?美女が怪物へ堕ちた悲劇の真相と神話の全貌の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
世界の果てで隠棲していたメデューサに、さらなる過酷な運命が襲いかかります。それがゼウスの血を引く半神の英雄、ペルセウスによる討伐の経緯です。
セリーポス島の領主ポリュデクテスから無理難題としてメデューサの首を要求されたペルセウスに対し、知恵の女神アテナと伝令神ヘルメスが全面的に加担しました。ペルセウスはアテナから磨き抜かれた青銅の鏡の盾を、ヘルメスからはアダマンティンの鎌(ハルペー)を授かり、さらにニュンペーたちから姿を消せるハデスの隠れ兜、空を飛ぶ翼のあるサンダル、怪物の首を収める特殊な袋(キビシス)を手に入れます。
完全武装したペルセウスは、ゴルゴン三姉妹が眠る洞窟へと忍び込みました。姉2人は不死身であるため傷つけることはできませんが、唯一死ぬ体を持つメデューサだけが標的となったのです。ペルセウスは直接彼女を見ることなく、青銅の盾に映る影だけを頼りに接近し、眠っているメデューサの首をハルペーで一刀両断に切り落としました。これが、メデューサの悲しい過去と最期の瞬間です。
しかし、彼女の首が切り落とされた瞬間、驚くべき奇跡が起こります。ポセイドンの子を宿していたメデューサの切断された首口から溢れ出た鮮血とともに、純白の翼を持つ名馬ペガサス誕生の起源となる天馬ペガソスと、黄金の剣を持つ巨人クリューサーオールが産声を上げたのです。怪物と罵られた身体から、ギリシャ神話で最も高貴とされる聖獣が誕生したという事実は、彼女の魂の清らかさを物語っているかのようです。
討伐後、切り離された首は依然として石化の魔力を失っていませんでした。ペルセウスは旅の途中で巨神アトラスを石化させてアトラス山脈へと変え、母を苦しめていた悪王ポリュデクテスとその配下をことごとく石に変えて打ち倒しました。そして役目を終えた首はアテナへと献上され、女神の無敵の防具であるメデューサの首とアイギスの盾(胸当て、または円盾)の中央へと嵌め込まれました。この恐ろしい首の意匠は「ゴルゴネイオン」と呼ばれ、最強の魔除け・威嚇のシンボルとして神の武具に永遠に固定されることになったのです。