眼窩底骨折の放置は危険?複視・眼球陥没の手術基準と全治期間の全貌
眼窩底骨折の放置は危険?複視・眼球陥没の手術基準と全治期間の全貌に関する疑問を丁寧にまとめました。詳細な解説をご覧ください。
Q1:眼窩底骨折の手術費用はどれくらいかかりますか?保険は使えますか?
A1:公的医療保険が適用されます。3割負担の場合、全身麻酔での手術と数日間の入院費用を含めて総額約12万〜25万円程度が相場です。高額療養費制度を利用すれば、一般的な年収世帯であれば月ごとの自己負担上限額(約8万〜9万円)に抑えられます。加入している民間の医療保険からも手術給付金が支給されるケースが多いため、事前に保険会社への確認をおすすめします。
Q2:受傷後に「絶対に鼻をかんではいけない」と言われたのはなぜですか?
A2:眼窩の底が骨折すると、鼻の奥にある空洞(上顎洞)と目の奥が直接つながった状態になります。この状態で鼻をかむと、強い空気圧とともに鼻の中の雑菌が目の奥へ一気に吹き込み、まぶたが異常に腫れ上がる「眼窩気腫」や、視神経の圧迫、重篤な化膿性感染症を引き起こす恐れがあるためです。くしゃみをする際も、口を大きく開けて圧力を逃がす必要があります。
Q3:交通事故で相手の車とぶつかり眼窩底骨折になりました。後遺症が残った場合の慰謝料はどうなりますか?
A3:治療後も複視が残った場合、正面視での複視は後遺障害等級10級、特定方向の複視は13級に認定される可能性があります。また、頬のしびれなどの知覚麻痺が残った場合は12級または14級の対象です。等級が認められれば、等級に応じた後遺障害慰謝料や将来の逸失利益が相手方の自賠責・任意保険から支払われます。正当な補償を得るには、受傷早期から眼科で複視の定量的検査記録を定期的に残しておくことが極めて重要です。
Q4:目を受傷した直後は、形成外科と眼科のどちらへ行くべきでしょうか?
A4:理想は両方の診療科が揃っている総合病院、あるいは眼形成外科ですが、まず優先すべきは眼科です。打撲の衝撃によって網膜剥離や前房出血、眼圧亢進など「視力そのものを失わせる眼球自体の損傷」が起きていないかを眼科医が直ちに確認する必要があります。その上で、眼球自体に問題がなく骨折による運動制限や骨の再建が必要となった段階で、形成外科と連携して手術治療を進めるのが最も安全な医療ルートです。