手のひらが黄色いのは病気?柑皮症の原因と黄疸を見分ける決定打
手のひらが黄色いのは病気?柑皮症の原因と黄疸を見分ける決定打とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
皮膚が黄色くなった際、最も警戒しなければならないのは、肝臓や胆管の重篤な疾患によって引き起こされる「黄疸(おうだん)」との混同です。黄疸は、赤血球が破壊される過程で生じる老廃物「ビリルビン」が血中に滞留することで起こり、急性肝炎、肝硬変、胆管結石、あるいは悪性腫瘍などの危険信号となります。
両者を見分ける最大の鑑別ポイントは、「眼球結膜(白目)」の色調に集約されます。
自然光の下で下まぶたを軽く引き下げ、白目の色を注意深く確認してください。柑皮症を引き起こすカロテンは、眼球の表面を覆う強膜や結膜の組織(弾性線維)には沈着しません。一方で、黄疸の原因物質であるビリルビンは、エラスチン(弾性線維)と極めて強く結合する生化学的特性を持っています。そのため、黄疸を発症すると、皮膚よりも先に白目がはっきりと黄色く濁ります。
皮膚の色調変化に加えて「白目が澄んでいる」「尿や便の色に異常がない」「体調は至って元気である」という3条件が揃っていれば、まず肝機能不全による黄疸ではなく、食習慣を原因とする柑皮症と推察できます。