手のひらが黄色いのは病気?柑皮症の原因と黄疸を見分ける決定打

手のひらが黄色いのは病気?柑皮症の原因と黄疸を見分ける決定打についての真相をご紹介します。

皮膚が黄色くなった際、最も警戒しなければならないのは、肝臓や胆管の重篤な疾患によって引き起こされる「黄疸(おうだん)」との混同です。黄疸は、赤血球が破壊される過程で生じる老廃物「ビリルビン」が血中に滞留することで起こり、急性肝炎、肝硬変、胆管結石、あるいは悪性腫瘍などの危険信号となります。

両者を見分ける最大の鑑別ポイントは、「眼球結膜(白目)」の色調に集約されます。

自然光の下で下まぶたを軽く引き下げ、白目の色を注意深く確認してください。柑皮症を引き起こすカロテンは、眼球の表面を覆う強膜や結膜の組織(弾性線維)には沈着しません。一方で、黄疸の原因物質であるビリルビンは、エラスチン(弾性線維)と極めて強く結合する生化学的特性を持っています。そのため、黄疸を発症すると、皮膚よりも先に白目がはっきりと黄色く濁ります。

項目柑皮症(カロテン沈着)黄疸(ビリルビン上昇)編集部の見解・評価白目の色(眼球結膜)正常(濁りのない白)黄色く変色する最も信頼性の高い一次判定基準。白目が黄色ければ即受診が必要。主な変色部位手のひら、足の裏、鼻唇溝全身の皮膚、白目、口腔粘膜柑皮症は角質肥厚部に集中。黄疸は粘膜や全身へ均一に波及。原因物質と基準値血中β-カロテン 4.0mg/L以上総ビリルビン 2.0〜3.0mg/dL以上血液検査を行うことで数値の異常は完全に切り分け可能。尿・便の性状変化変化なし(通常通り)尿が濃い茶褐色、便が白っぽくなるウーロン茶のような濃い尿や灰白色便を伴う場合は胆道閉塞の疑い。自覚症状(全身状態)全くなし(全身状態は極めて良好)倦怠感、発熱、皮膚のかゆみ、腹痛だるさや食欲不振を伴う皮膚変色は内科・消化器内科の受診が必須。

皮膚の色調変化に加えて「白目が澄んでいる」「尿や便の色に異常がない」「体調は至って元気である」という3条件が揃っていれば、まず肝機能不全による黄疸ではなく、食習慣を原因とする柑皮症と推察できます。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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