耳先V字の桜カット猫とは?左右の違いやTnrの真実を徹底解説
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猫の耳先をV字に切り取る処置は、さくら耳(桜カット)と呼ばれています。この処置を行う最大の理由は、「すでに不妊・去勢手術を終えた猫であること」を遠くからでも一目で識別するためです。
外見から手術の有無が判別できない場合、捕獲器にかかった野良猫を動物病院へ運び、再び全身麻酔をかけて開腹手術を試みてしまうという重大なリスクが生じます。特にメス猫の場合、開腹して初めて子宮や卵巣が摘出済みであると判明するケースがあり、小動物にとって不要な麻酔と身体へのメス入れは命に関わる過度な負担となります。
ピアスや首輪、マイクロチップといった代替手段も議論されてきましたが、首輪は成長や引っかかりによる窒息死の危険があり、マイクロチップは専用リーダーで接近してスキャンしなければ判別できません。警戒心の強い野良猫に対し、「肉眼で数メートル離れた場所から確実に識別できる手法」として、耳先数ミリのV字カットが世界的な標準手順として確立されています。
この取り組みを日本国内で広く定着させたのが、公益財団法人どうぶつ基金による「さくらねこTNR活動」です。耳の切れ込みが桜の花びらに似ていることから名付けられたこの愛称は、単なる識別票にとどまらず、「地域住民に見守られながら一代限りの命を全うする猫」という温かなメッセージを内包しています。