あずさ2号「8時ちょうど」消滅の真相と狩人兄弟の現在【2026年最新】
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「8時ちょうどのあずさ2号で 私は私は あなたから 旅立ちます」という切ない別れの詞。1977年(昭和52年)3月25日にシングル盤が発売された当時、このフレーズはフィクションではなく新宿駅を朝8時ちょうどに発車する松本行き「特急あずさ2号」として実在していた。当時の下り始発特急であり、登山客やビジネス客で賑わうプラットホームの日常がそのまま歌い込まれていた。
しかし、この名物列車は楽曲のリリースからわずか1年半後の1978年10月2日、通称「ゴーサントオ」と呼ばれる国鉄の大規模白紙ダイヤ改正によって歴史の表舞台から姿を消すことになる。
ダイヤ改正の最大の理由は、全国の国鉄線区で進められた「列車番号の偶数・奇数ルール(上り下りの附番原則)」の統一だった。国鉄の輸送司令業務や運行管理の近代化・電算化に伴い、東京(起点)へ向かう「上り列車」を偶数番、東京から地方へ向かう「下り列車」を奇数番に整理する鉄則が厳格に適用された。これにより、新宿から松本へ下る列車に「偶数番」を名乗らせることが禁じられた。
結果として、かつて朝8時に新宿を出ていた下り列車は「あずさ3号」(のちの改定で「あずさ1号」や「スーパーあずさ」等へ変遷)へと改称された。一方で「あずさ2号」の番号は松本発・新宿行きの上り列車へと割り振られることになり、歌詞のように「新宿から旅立つあずさ2号」は構造上、二度と存在し得ない幻の列車となった。