うっ滞とは?うっ血との違いや放置の危険性・受診の目安を徹底解説

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足のむくみを感じた際、インターネット上の情報を鵜呑みにして「とにかく強く揉みほぐそう」とする行動には極めて大きな落とし穴があります。

最大の盲点は、むくみの背後に「深部静脈血栓症(DVT)」が隠れていた場合のリスクです。下肢の太い静脈内に血の塊(血栓)ができている状態でふくらはぎを力任せにマッサージすると、血管壁に付着していた血栓が剥がれ落ち、血流に乗って心臓を経由し、肺動脈へと一気に流れ込みます。これが引き起こすのが「急性肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)」であり、突然の激しい胸痛や呼吸困難を引き起こし、最悪の場合は数分で心停止に至ります。片足だけが急激に腫れ上がり、押すと強い痛みがあるときは、マッサージは絶対に禁忌です。

また、市販の着圧ソックスや弾性ストッキングの誤用も現場で問題視されています。足首からふくらはぎにかけて適切な段階的圧迫をかける医療用器具は静脈うっ滞のむくみ解消に極めて有効ですが、足の動脈硬化(閉塞性動脈硬化症など)を合併している高齢者が安易に強い着圧グッズを着用すると、組織への動脈血供給まで遮断されてしまい、足先が虚血に陥って皮膚壊死を招くリスクがあります。

エビデンスに基づく血液うっ滞の予防と改善策として安全かつ確実なのは、日常的な身体運動です。椅子に座ったまま、つま先を床につけてかかとをリズミカルに上げ下げする運動やつま先上げ運動は、ふくらはぎのヒラメ筋や腓腹筋を効果的に収縮させ、静脈血を心臓へ送り返すポンプ作用を劇的に高めます。就寝時にバスタオルなどを足首の下に敷き、心臓よりも10〜15センチメートルほど足を高くして眠る姿勢も、日中に溜まった体液の還流を促す有効な習慣です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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