スカイツリー建設で死亡事故はあった?噂の真相と大林組の偉業を検証
スカイツリー建設で死亡事故はあった?噂の真相と大林組の偉業を検証とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
スカイツリーの無事故記録を語る上で欠かせないのが、2011年3月11日に発生した東日本大震災(マグニチュード9.0)への対応です。
地震発生当時、スカイツリーは完成間近の高さ625メートルに達しており、最上部ではアンテナゲイン塔の吊り上げ作業が行われていました。地上数百メートルの足場にいた作業員約500名は、強烈な揺れに見舞われながらも、法隆寺の五重塔にヒントを得た「心柱制震システム」と綿密な緊急避難マニュアルによって、全員が無傷で地上へ生還を果たしました。
施工を担当した大林組が現場に敷いた安全対策は、当時の常識を覆すレベルのものでした。
作業エリア全体を特殊なネットと防風スクリーンで完全に覆い、上空の強風から作業員を保護する「全天候型カバー」を導入。工具やボルト1本の落下すら絶対に許さないため、すべての器具に落下防止ワイヤーを義務付けました。さらに、タワー各所に設置された風速計と連動し、基準を超える風が予測された瞬間に自動で作業を中止する厳格なルールを徹底したことが、震災をも乗り越える無事故の礎となったのです。