プラダを着た悪魔衣装一覧まとめ!シャネルブーツと総額1億円の舞台裏
プラダを着た悪魔衣装一覧まとめ!シャネルブーツと総額1億円の舞台裏の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
映画中盤、アートディレクターのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)から手ほどきを受けたアンディが、見違えるような姿でオフィスに現れるシーンは本作最大のハイライトです。同僚エミリーが息を呑み、「Are you wearing the...(それ、履いてるの…?)」「The Chanel boots? Yeah, I am.(シャネルのブーツ? ええ、そうよ)」と交わされる会話は、映画史に残る痛快な名場面として語り継がれています。
この場面でアンディの足元を包んでいたのが、シャネルのブラックレザー・サイハイブーツでした。膝上までしなやかに伸びる上質なレザーに、控えめながら確固たるオーラを放つCCロゴのチェーンディテール。それまで野暮ったいセーターを着ていたアンディが、この一足を履いた瞬間に「ランウェイ編集部の一員」としての自覚と自信を手に入れたことを視覚的に証明しています。
さらに観客の目を奪ったのが、出勤モンタージュで次々と披露されるアウターの着こなしです。中でも絶大な支持を集めたレベッカ・テイラーのミントグリーンコートは、重厚な冬のマンハッタンに鮮烈な春の息吹を吹き込みました。フラップと袖口にあしらわれたレオパード柄が、控えめなフェミニンさの中に自立した女性の野心を覗かせます。
もう一つの象徴であるオフホワイトのダブルブレストコートに、クリスチャン・ディオールのキャスケット(ニュースボーイキャップ)を合わせたスタイリングは、パトリシア・フィールドならではの真骨頂です。一歩間違えればコンサバに偏りがちな高級コートを、ストリートライクな帽子で外すテクニックは、現在のカジュアルダウンの潮流を20年も先取りしていました。