庭と畑の厄介な雑草図鑑|見分け方と季節別対策・根絶法を徹底解説
庭と畑の厄介な雑草図鑑|見分け方と季節別対策・根絶法を徹底解説に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
除草剤の選定や物理的防除を行う際、植物の形態的特徴である「イネ科雑草」と「広葉(こうよう)雑草」の違いを把握しておくことは極めて重要です。植物分類上の構造差が、薬剤の効き目や防除難易度に直結するためです。
イネ科雑草(メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ、ススキ等)は、細長い線形の葉を持ち、葉脈が平行に通っている(平行脈)のが特徴です。成長点(細胞分裂を行う組織)が地表近くの低い位置や土中にあるため、上部を刈り払い機で刈り取ってもすぐに再生します。また、葉の表面にクチクラ層と呼ばれるワックス状の膜が発達しており、散布した液体を弾きやすい性質を持っています。
対して広葉雑草(ドクダミ、オオバコ、シロツメクサ、タンポポ、スベリヒユ等)は、丸みや切れ込みのある幅広の葉を持ち、葉脈が網目状(網状脈)に広がっています。双子葉植物が多く、茎の先端や葉の付け根に成長点が存在するため、葉面が広く除草剤の成分が付着・吸収されやすい特徴があります。
特に難易度が高いとされるのが「芝生の雑草見分け方」です。日本芝(高麗芝など)自体がイネ科植物であるため、芝生の中に生え込んだイネ科雑草(メヒシバやスズメノカタビラ)を見分けるには、葉の付け根にある「葉舌(ようぜつ)」や「葉耳(ようじ)」の有無、生長スピードの違いを観察する必要があります。春先や初夏に芝生よりも一段と明るい黄緑色で急速に立ち上がってくる葉があれば、それは芝ではなく外来のイネ科雑草である可能性が極めて濃厚です。