ロッテは日本企業か韓国企業か?日韓を股にかける巨大財閥の実態
ロッテは日本企業か韓国企業か?日韓を股にかける巨大財閥の実態について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。
この独特な二重構造の歴史をひもとくには、創業者である重光武雄 (辛格浩) の歩みを辿らなければならない。終戦直後の日本でチューインガムの製造販売に着手した彼は、卓越したマーケティングセンスで株式会社ロッテを急成長させた。やがて1960年代後半の国交正常化を機に母国・韓国への本格投資を開始。ホテル、デパート、化学へと事業を怒涛の勢いで拡大させ、波乱に満ちた日韓ビジネス史の象徴となった。
だが、同族経営が持つ歪みは、やがて苛烈な内部闘争を引き起こす。武雄氏の晩年には、長男と次男による経営権争いが表面化。最終的にグループのタクトを握ったのは、次男の重光昭夫 (辛東彬) であった。この一族の悲劇と権力闘争は、グループ全体のコーポレート・ガバナンスに対する市場の不信感を招き、資本構造の透明化という重い課題を突きつけることとなった。