振り逃げとは?見逃し三振でも成立する驚きの条件と公認ルール総まとめ
振り逃げとは?見逃し三振でも成立する驚きの条件と公認ルール総まとめの具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
記録員室の現場においても、振り逃げは特殊な処理を要求される象徴的な事象です。初心者のスコアラーが最も頭を抱えるポイントですが、振り逃げスコアブック記録には厳格な記帳ルールが存在します。
まず、投手には正規の「奪三振(K)」が1つカウントされます。打者が一塁に生きて残ろうとも、投手が第3ストライクを取ったという事実そのものは記録上正当に評価されるためです。そして、打者の出塁原因はバッテリーの失策的要素として記録されます。
- 投手のワンバウンド投球など防ぎきれない球を捕手が逸らした場合:暴投(ワイルドピッチ/WP)による出塁
- 捕手が捕球できたはずの投球を後逸した場合:捕逸(パスボール/PB)による出塁
- 捕手が一塁へ悪送球してセーフになった場合:三振+捕手のエラー(E2)による出塁
このルール構造がもたらす極めて稀有な副産物が、プロ野球の公式記録にも時折名を刻む「1イニング4奪三振」という記録的偉業です。通常、1イニングは3つのアウトで終了するため、奪三振の上限は3個です。しかし、二死から三振を奪ったものの振り逃げで出塁を許した場合、イニングは終了せずアウトカウントは2のまま継続します。その直後の打者を再び三振に打ち取れば、公式記録として「1回4奪三振」という驚異のスタッツが誕生します。
日本プロ野球(NPB)の長い歴史の中でも、達成者はわずか数えるほどしか存在しない極めてレアな記録であり、メジャーリーグ(MLB)でも数年に一度しかお目にかかれません。投手の圧倒的な奪三振能力と、捕手の痛恨のミスという明暗が重なり合って初めて生まれる、野球の神様の気まぐれとも言える珍記録です。